一人旅は、自分と向き合う貴重な時間でもあり、気ままな読書がぴったりのひとときです。
移動時間や宿泊先でのリラックスタイムに、心がほぐれる文庫本を連れて行くのはいかがでしょうか?
ここでは、一人旅に持ち歩くのにふさわしい軽さと読みやすさを兼ね備えた文庫本を10冊ご紹介します。
それぞれが「なぜ旅にぴったりなのか」に注目してまとめました。
一人旅のおともに おすすめ文庫本10選
『ナナメの夕暮れ』 若林正恭(文春文庫)
272ページに収められた『ナナメの夕暮れ』は、オードリー若林正恭さんのエッセイ集。
若林さんが「人見知り」や「自意識過剰」といった悩みを抱えながらも、年齢とともに少しずつ変わっていく姿が描かれており、旅先でふと自分を重ねて共感できる内容が詰まっています。
ナナメに見ていた世界を肯定できるようになるまでの過程は、孤独を感じる一人旅の心に優しく響き、リラックスしながら自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる、まさに旅にふさわしい一冊です。
『それでも空は青い』 荻原浩(新潮文庫)
320ページに収められた7つの短編は、日常の中でのすれ違いや小さな葛藤を描きながらも、読後にはほっとする温かさを感じさせてくれる物語ばかりです。
旅先で感じる孤独や心細さをやわらげ、ふとした瞬間にそばで寄り添ってくれるような優しさが詰まっています。
短編形式で、移動時間などのちょっとした合間にも区切りよく読める点も魅力です。
人間関係のもどかしさや悩みを抱えつつも、前を向いて生きていく登場人物たちの姿に、旅先でのひとときがより心温まるものになるでしょう。
『日日是好日』 森下典子(新潮文庫)
252ページに収められた『日日是好日』は、茶道を学びながら日々の気づきを得る著者のエッセイ。
茶道を通して四季や日々の変化を五感で味わい、「今、この瞬間」を丁寧に生きる喜びが描かれています。
忙しい日常ではなかなか気づけない「ここにいるだけでよい」という安らぎが、旅先での静かな時間にそっと寄り添ってくれる一冊です
短い章ごとに完結するエッセイ形式なので、移動中や休憩中など、ちょっとした合間にも読みやすく、心を落ち着かせる効果も抜群。
雨の日や風の音、自然の香りに耳を傾けるという「今を楽しむ」姿勢は、旅先での新鮮な景色や瞬間をさらに豊かにしてくれます。
私は映画も見ました👍
『幸福な食卓』 瀬尾まいこ(講談社文庫)
288ページに収められた『幸福な食卓』は、少し変わった家族の物語を通じて、成長と家族の絆を温かく描いた作品です。「父を辞める」と宣言した父、家出中にもかかわらず料理を届けに来る母、元天才児の兄など、個性豊かな家族の中で、主人公・佐和子が成長していく姿がユーモアと切なさを交えて描かれています。
タイトルにもある「食卓」を中心にした家庭の食事風景が、日本の家庭文化を感じさせ、旅先での食事や出会いをより楽しむきっかけにもなります。
旅先で家族や人とのつながりについて考えたい方におすすめの一冊です。
『ワセダ三畳青春記』 – 髙野秀行(集英社文庫)
296ページに収められた『ワセダ三畳青春記』は、髙野秀行さんが早稲田大学時代に暮らした家賃1万2千円の三畳一間アパート「野々村荘」での青春を描いたエッセイです。
個性豊かな住人たちや、探検部でのユニークな活動、時には人体実験のような珍事件まで、思わず笑ってしまうエピソードが満載です。
軽快で面白おかしい文体で描かれており、移動中や空き時間にも気軽に読み進められます。
短編のようにエピソードが連なっているため、旅先での気分転換にも最適です。
髙野さんの青春が詰まったこの一冊は、ふと自分の過去を振り返るきっかけにもなり、旅のひとときをより充実したものにしてくれるでしょう。
『小さいおうち』 中島京子(文春文庫)
348ページに収められた『小さいおうち』は、『小さいおうち』は、昭和初期の東京を舞台に、女中として平井家に仕えたタキの視点から、当時の家庭の風景や人々の心情が描かれた作品です。
戦争の影が色濃くなる時代背景の中、家族や恋愛、そして当時の価値観が生き生きと浮かび上がります。
タキの回想録という形で綴られた物語には、忘れがたい人々の日々や、意外な結末が胸を打つエピソードが詰まっています。
昭和の日本を描くこの本は、長時間の移動中や滞在先でじっくりと読書を楽しみたい時にぴったりです。
日本の歴史や文化に興味がある方にとっては、旅先で過去の日本に思いを馳せながら読み進めるのも魅力的でしょう。
多少ボリュームがあるのでじっくり読みたい人向きです。
映画も見に行きました👍
『赤と青とエスキース』 青山みちこ(PHP文芸文庫)
264ページに収められた『赤と青とエスキース』は、1枚の絵画「エスキース」をめぐる5つの愛の物語が繊細に描かれた連作短編集です。
メルボルンや東京を舞台に、異なる人物たちの人生が少しずつ交差しながら展開し、最終的に奇跡のような真実が明かされます。
短編形式のため、移動中や空き時間に気軽に読み進められる点も魅力です。
芸術や人間関係をテーマに、描写が繊細で、心の奥を揺さぶられる内容が旅先での感受性を豊かにしてくれます。
場所を超えて紡がれる物語が、旅の気分をさらに高め、読み終えた後も余韻に浸れる一冊です。
私はオーディブルで耳読しました👍
『パンとスープとネコ日和』 群ようこ(ハルキ文庫)
208ページに収められた『パンとスープとネコ日和』は、母の死をきっかけに出版社を辞め、母が営んでいた食堂をカフェとして再オープンさせた40代のアキコの日常を描いた作品です。
シンプルなメニューと手間ひまかけた料理を提供しながら、猫のたろや頼れる同僚・しまちゃんと過ごす温かい日々が静かに描かれています。
短編的な構成で、移動中や空き時間に少しずつ読み進められる点も旅にぴったり。
料理の描写や登場人物との交流が、旅先でのグルメ体験や出会いと重なり、穏やかでほっとする読書時間をもたらしてくれます。
特に猫好きな方には、旅先で出会う動物たちを思い起こさせる癒しの一冊です。
『つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘(ちくま文庫)
189ページに収められた『つむじ風食堂の夜』は、架空の町「月舟町」にある「つむじ風食堂」を舞台に、そこに集まる個性的な人々の日常を描いた物語です。
無口な店主や古本屋の親方、イルクーツクを夢見る果物屋主人、不思議な帽子屋さんなど、ユニークな登場人物が集まり、懐かしくも清々しい雰囲気の中での出来事が描かれています。
各章が短編のように完結しているため、移動中や空き時間にも気軽に読み進められるのが魅力です。
穏やかな描写と食堂での交流が、旅先でのリラックスした時間をより豊かにしてくれます。
また、食堂が舞台であるため、旅先での食事や出会いとも重ね合わせながら楽しむことができ、幻想的な雰囲気が旅の気分を高めてくれる一冊です。
『旅をする木』 星野道夫(文春文庫)
256ページに収められた『旅をする木』は、写真家・星野道夫さんがアラスカでの生活を通して出会った自然や人々、動物たちとの交流を描いたエッセイ集です。
初めてアラスカの大地に足を踏み入れた26歳から、広大な自然の中で生と死が隣り合わせにある生活を見つめ続け、アラスカ先住民との交流や動物たちの生き様が静かに綴られています。
豊かな自然描写と静謐な文体が、旅先での心の内省や自然へのまなざしを深めてくれる一冊です。
人生や自然と向き合う星野さんの視点が、旅にインスピレーションを与え、ゆっくりと味わいながら読み進めたくなる内容です。
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まとめ
一人旅にぴったりの文庫本と、その魅力をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
一人で旅をすると、自分だけの時間が持てる一方で、少し寂しさを感じることもありますよね。
そんなときに、心が温まる物語や、自分を見つめ直せるエッセイがそばにあると、旅がもっと豊かで充実したものになるはずです。
また、紙の本を持ち運ぶのが難しいときや、気分を変えたいときには、耳で楽しむAudibleもおすすめです。
次の旅には、お気に入りの一冊(または耳読書)を連れて出かけて、素敵なひとときをお楽しみください!
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