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『殺した夫が帰ってきました』レビュー 殺意の先の予測不能な結末

『殺した夫が帰ってきました』レビュー 殺意の先の予測不能な結末 本(読む・聴く)

ちょうど疲れていたので、気軽に聴けるミステリーを探していました。
そしてタイトルに惹かれて、選んだのが、桜井美奈氏の『殺した夫が帰ってきました』でした。

死んだはずの夫が、絶体絶命の窮地に現れる――。
そんな衝撃的な再会から幕を開ける本作は、ページをめくる(再生ボタンを押す)手が止まらないスリルに満ちています。

かつて自らの手で葬ったはずの暴力夫が、なぜ目の前にいるのか。
記憶を失い、別人のように穏やかになった彼との奇妙な同居生活の先に待ち受ける、予測不能な真実とは。
ここまで読んで、あなたも読みたくなってきたのではないでしょうか?

著者・桜井美奈氏が描く心理ミステリーの魅力

本作の著者である桜井美奈氏は、2013年に『きじかくしの庭』で第19回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、デビューした実力派です。

読者の心に潜む「光と影」を巧みに描き出す作風に定評があり、日常の中にふと現れる非日常的な恐怖や、人間関係の歪みをあぶり出す心理描写は秀逸です。

本作でも、その手腕は遺憾なく発揮されており、タイトルから受けるインパクト以上の深い人間ドラマが展開されています。

殺したはずの男が「善人」として戻ってきた不気味さ

あの日、自らの手で終わらせたはずの悪夢。
それなのに、再び目の前に現れた夫は、以前の凶暴さが嘘のように消え、まるで見知らぬ善人のような顔で微笑んでいます。

「記憶がない」と語る彼との生活は、平穏であればあるほど、拭い去れない違和感が澱(おり)のように積もっていきます。

この作品は冒頭のつかみからして読者の興味をさらっていくので、私のような気晴らしにミステリーっぽい作品を楽しみたい人には本当におすすめです。

執拗にまとわりつく違和感の正体

物語の面白さは、読者が主人公と同じ視線で「この男は一体何者なのか?」という疑念の渦に放り込まれるところにあります。

  • 死んだはずの男がなぜ生きているのか
  • この穏やかな姿は演技なのか、本心なのか
  • 彼はどこまで「あの日」の記憶を隠しているのか

家事や移動の合間に聴いていると、ふとした瞬間に物語の世界へ深く入り込んでしまうような、じわじわとした緊張感が伝わってきます。

予測不能な真実へとつながる伏線の妙

物語が進むにつれ、読者の予想は何度も心地よく裏切られます。
単なるサスペンスの枠に収まらない、人間の心の奥底に潜む「愛憎」が浮き彫りになっていく過程は圧巻です。

「すべてを知ったとき」に訪れる驚きは、決して突飛なものではなく、それまでに散りばめられていた小さな違和感が一本の線に繋がる快感でもあります。
この予測不能な再会がもたらす極上のスリルを、ぜひあなたの目や耳で体感してみてください。

ページをめくる手が止まらなくなる「共感」の正体

読み進める(聴き進める)うちに、恐怖や疑念とは別の感情が大きく膨らんでいくことに気づきました。
ここからは、私が実際に体験して心に刺さった感想を述べます。

主人公のひたむきさに心を寄せずにはいられない理由

まず心をつかまれたのは、主人公・鈴音の「実直さ」でした。
彼女の言葉ひとつひとつや、仕事に向き合う真摯な姿勢を見ていると、自然と「どうか彼女が報われてほしい」と応援したくなる自分がいました。

しかし、物語が深まるにつれて見えてくるのは、彼女が背負わされてきたあまりにも過酷な背景です。

綺麗事だけでは語れない「現実の重み」

ここから先を詳しく語ってしまうと、せっかくの驚きを奪う「ネタバレ」になってしまうので控えますが、ミステリーとしての衝撃以上に、胸が締め付けられるような切なさを感じました。

物語の根底には、決してフィクションの中だけの出来事とは言い切れない、現代社会の歪みが投影されているように感じます。
この小説で語られている状況が、現代の日本で実際に起きているということをテレビ番組を通して知りました。

単なる犯人探しのスリルだけではなく、読み手の心に深い問いを投げかけてくる。
それが、本作が多くの人に支持される理由なのだと感じます。

まとめ

本作『殺した夫が帰ってきました』の魅力を整理すると、以下の3点に集約されます。

  • 圧倒的な没入感
    冒頭の「つかみ」の強さで、一気に物語の世界へ引き込まれる
  • 心理描写の妙
    善人と悪人の境界線が揺らぐ、桜井美奈氏ならではの繊細な筆致
  • 予測不能な結末
    散りばめられた伏線が回収されるとき、最後の一ページまで目が離せない

日常の合間に、心地よいスリルと深い人間ドラマを味わいたい方にぴったりの一冊です。

今回ご紹介した『殺した夫が帰ってきました』は、Audible(オーディブル)でも配信されています。

ナレーターによる情感豊かな演技が、鈴音の揺れ動く心の機微をより鮮明に伝えてくれます。
忙しい毎日の合間に、耳から極上のミステリー体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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