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【2026】映画化『汝、星のごとく』感想|不器用で、一生懸命な愛

【2026】映画化『汝、星のごとく』感想|不器用で、一生懸命な愛 読書と映画

この2人の家庭がもう少しまともだったら・・・
本を読みながら、これほどまでに「どうか、この二人を守ってください」と願わずにはいられない物語に出会ったのは、いつ以来でしょうか。

2023年に本屋大賞を受賞し、多くの読者の魂を揺さぶった凪良ゆう先生の傑作『汝、星のごとく』。
実は私、映画化の知らせを聞くよりずっと前に、この作品をAudibleで体験していました。
あまりにも過酷で切ない。
でも、だからこそ最後まで一気に聴きました。

今回は一読者として感じたこの物語の重みと魅力について綴りたいと思います。

著者紹介 凪良ゆう(なぎら ゆう)

本作の著者、凪良ゆう先生は、今最も注目を集める作家の一人です。
2020年に『流浪の月』で本屋大賞を受賞し、そのわずか3年後の2023年に本作『汝、星のごとく』で再び同賞を受賞するという、異例の快挙を成し遂げられました。

先生の描く物語は、社会の「正しさ」だけでは測れない、人々の複雑な感情や孤独を、透明感のある美しい文章で丁寧に掬い取ります。
特に本作は、作家ご自身が「作家人生における一番星のような存在」と語るほど、魂を込めて書かれた一冊です。

作品紹介

本作は、風光明媚な瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)と、親の恋愛に振り回されて島にやってきた転校生の櫂(かい)が織りなす物語です。

美しい景色とは裏腹に、二人が置かれた家庭環境はあまりにも過酷でした。
親の奔放な振る舞いや、逃げ場のない閉鎖的な島での生活。
自分たちの力ではどうしようもない大人たちの事情に、子供たちがどれほど翻弄され、傷ついてしまうのか。
そんな中で出会った孤独な二人は、お互いを唯一の理解者として惹かれ合っていきます。

物語は、そんな二人が高校生から大人へと成長していく長い時間を追いかけます。
単なる恋愛小説にとどまらず、自らの人生をどう選び、どう生きていくのかを問いかける重厚な一冊です。

私は母親の立場から読んでしまうので、2人の子供たちが不憫でなりませんでした。

2026年秋、実写映画化!横浜流星×広瀬すずの最強タッグ

この重厚な物語が、2026年秋に実写映画として公開されることが決定しました!
主演を務めるのは、横浜流星さんと広瀬すずさんという、今をときめく実力派のお二人です。
私にとって、横浜流星さんはここ最近のお馴染みの俳優さんです。

複雑な家庭環境に置かれながらも、瞳の奥に強い意志を宿して生きる二人の姿が、スクリーンでどう描かれるのか今から楽しみでなりません。

監督は、凪良ゆう先生の前作『流浪の月』でも圧倒的な映像美と人間ドラマを見せた藤井道人氏。
Amazonプライムビデオの配信で観たのですが、この映画も心に大きな思いを残す作品でした。

脚本は『おかえりモネ』などで知られる安達奈緒子氏が担当されます。
まさに「この物語の切なさを届けるための最高の布陣」と言えるでしょう。

私の感想

読み進めながら(聴き進めながら)何度も感じたのは、二人があまりにも「不器用で、一生懸命だった」ということです。

「二人とも、もう少しだけ素直な気持ちになれていたら、違う未来があったのかな」と思わずにはいられない、もどかしい場面もたくさんありました。

親の身勝手な振る舞いのせいで不幸になる子供たちの姿を見るのは本当に耐えがたく、一読者として「どうかこの二人を守ってほしい」と応援せずにはいられませんでした。

家庭環境に恵まれなかった二人が、それでも必死に手を伸ばし、今日を生き抜こうとした姿。
うまくいっても行かなくても、どうしようもないことって、人生にはつきものです。

映画はどのようなストーリーになるのか、観るまでは分かりません。
原作と違っていたとしても、それはそれで楽しみたいと思います。

映像化の前に。この物語を「耳」で体験してみませんか?

私は本作をAudible(オーディブル)で聴きましたが、凪良先生の透明感のある文章は、耳から聴くことでより一層、その情景や人物の吐息が鮮明に伝わってくる感覚がありました。

それは朗読というものがすでに1つの「作品」として完成されており、映像とはまた違う、自分だけの想像力を広げてくれる体験だからだと思います。

文字で追うのがしんどいくらい切ない場面も、誰かの声を通して聴くことで、不思議と寄り添ってもらっているような感覚になれました。
瀬戸内の静かな波音や、二人の心の叫びが耳元で響く没入感は、Audibleならではの贅沢な時間です。

2026年秋、スクリーンで彼らに出会う前に、まずはこの音で綴られる物語にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
きっと、映画を観たときの感動が、より深く、かけがえのないものになるはずです。

もし「活字を追うのがしんどいくらい切ない」と感じるなら、この没入感のある体験も一つの方法かもしれません。
映像として彼らに出会う前に、一度その「声」と「物語」にどっぷりと浸ってみると、スクリーンで観たときの感動がより一層深まるはずです。

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